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4.282019
『発掘』から『育成』へ ~新たなステージに向けて~
2010年に日比谷公会堂で「みんなの夢AWARD」が産声を上げて以来、毎年回を重ね、今回、「みんなの夢AWARD」は9回目を無事に終えることができました。皆様からの温かいご支援に心より感謝申し上げます。
さて、活動10年目を迎えるに当たり、皆様に大切なご報告があります。
公益財団法人みんなの夢をかなえる会(以下、当会)は、これまで社会を良くする夢の『発掘』、すなわち「0→1」(「夢」を持たない人や諦めてしまった人が夢を持ち、夢の実現に向けて第一歩を踏み出すこと)のお手伝いをして参りました。
2010年より全国で開催してきた「みんなの夢シンポジウム」で夢の大切さについて伝えて参りました。次に「未来の名刺」で5年後の夢(肩書)を名刺にすることで夢をリアルにイメージしていただきました。そして、その夢をかなえるために具体的な一歩を踏み出した人が「みんなの夢AWARD」にエントリーし、発表してもらうことで、会場の参加者一人ひとりに「よし、私も夢の実現に向けて一歩を踏み出そう!」と決意していただく。同時に、ファイナリストの夢の実現を実際に支援させていただく。この9年間は、少しずつブラッシュアップしながら、そのような活動を継続してまいりました。
一方で、超少子高齢化社会の到来により、日本の経済成長率は長きにわたり低迷しています。税収は伸びず、社会保障費は年々膨れ上がり、財政赤字は先進諸国でも突出したレベルにまで膨れ上がっています。特に地方の疲弊は著しく、地方創生の掛け声だけは聞こえてきますが、地方都市の経済は一向に上向きません。日本の中小企業の黒字率は30%程度であり、多くの中小企業が赤字に苦しみ、新たな雇用を生み出す余裕もありません。このような状況を打破するためには、当会もまた、10年目の節目に自らの活動を見直していく必要があると考えます。
素敵な夢を持つ中小・零細・ベンチャー企業の経営者を応援し、それぞれの経営者が素敵な奇跡をおこし、雇用や納税を増やし、地域社会の発展に貢献する。それぞれの経営者が、本日のAWARDのテーマの一つであるSDGsを自分事としてとらえ、「会社の業績(=納税)」「SDGsの目標達成への関与」「社員の幸せ」という三つの目標を同時に実現する。
そのためには、起業家をゼロから『発掘』することから一歩踏み出し、既存の中小・零細・ベンチャー企業の経営者を応援し『育成』していきたいと考えております。『発掘』から『育成』へ。つまり、今後は「1→2」「2→3」の支援を中心に活動してまいります。
そしてそれは、既存のビジネスモデルが壁にぶつかっている経営者に対して、新規事業や新商品・新サービスの開発を支援することで、結果として「0→1」も同時に生み出していくことにつながると考えています。
当会は、2019年度より活動内容を一新し、「実践SDGs経営塾」をメイン事業と位置づけます。「みんなの夢AWARD」は、実践経営塾の受講生ならびに一般公募による「みんなのSDGs AWARD」として生まれ変わります。
具体的な活動内容は、順次、発表してまいります。
「みんなの夢を応援する」という当会の基本理念は何一つ変わるものではありません。
これからも、引き続き皆様のご理解、ご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。